種生物学会 編 / 阪口翔太・村中智明・川北 篤 責任編集 / A5判 / 288ページ
ISBN 978-4-8299-6213-8 2025年10月7日発売
定価3,740円(本体3,400円+10%税)
「種分化」という進化の仕組みによって生まれた生物多様性。本書はそのきっかけやプロセスを、植物・昆虫・魚類の研究事例や最新の解析手法を交えて紹介。「種分化ことはじめ」や「日本列島の地史」などを解説するコラムも収録し、基礎から応用まで理解できる。進化研究を志す学生はもちろん、生きものの歴史や多様性に興味をもつ方にもおすすめの一冊。
Amazon|楽天ブックス|ヨドバシ|紀伊國屋書店|丸善ジュンク堂
『種分化の生物学』刊行記念イベント 種(しゅ)はどうやって生まれるのか? 生物多様性の成り立ちを探る
[目次]
第1部 種分化を体系的に理解する
第1章 種分化ことはじめ 阪口翔太
コラム1 生殖隔離の定量化 松林 圭
第2部 個別の事例から種分化を学ぶ
第2章 自然選択が引き起こすアキノキリンソウの種分化 阪口翔太
第3章 6年に1度の一斉開花の進化と生殖隔離 柿嶋 聡
第4章 集団の地理的分断から生殖後隔離~ガガンボカゲロウを用いた種分化研究~ 竹中將起・東城幸治
コラム2 日本列島の形成史-形成過程とその原動力- 竹中將起
第5章 種分化の生態ゲノム学 北野 潤
コラム3 種分化の転換点 -A tipping point in speciation- 山口 諒
第6章 適応と交雑が織りなす複雑な種のかたち 松林 圭
第7章 雑種形成がもたらす劇的な開花期シフト 野村康之
コラム4 種分化における遺伝子流動の多様な働き 野村康之
第8章 分布域の境界で起こる浸透性交雑:キイチゴ属に見られる交雑帯と環境勾配 三村真紀子
コラム5 形質の地理的な変異と種分化 髙橋大樹
第9章 有性生殖を二次的にやめたシダ植物の無配生殖種の多様化 村上哲明・堀 清鷹
第10章 倍数化種分化における遺伝子発現解析 清水(稲継)理恵