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論文を書くための科学の手順 

詳細内容

山田俊弘 著 / B6判 / 320ページ
ISBN 978-4-8299-6531-3  2018年10月9日発売
定価1,980円(本体1,800円+10%税)
理系大学生や科学を学び直したい人にむけた、科学の論理展開をゼロから理解できる内容。生物学と他分野の違い、科学と非科学の線引き、陥りがちな間違った論理展開を提示しながら、科学論文作成の基本となる考え方を身につけられる。

内容確認

目次
【基礎編】
第1章 科学とは何か?
○身近であいまいな言葉、科学
○科学の壁:科学が何か理解しないまま研究を進めると、頓挫する
○科学の「知識を生み出す過程」を理解しよう

第2章 どうやって科学する?
○科学で使う論理と手順:仮説演繹を使おう
○仮説演繹のピース① 演繹
○仮説演繹のピース② 帰納
○仮説演繹の手順:妥当な演繹から「予言」を導き出せ!
○予言の実証に必要な実験・観察と、四つの工夫
  ①再現性と反復性 ②デュプリケート ③客観性と定量性 ④統計学

【応用編】
第3章 生物学は科学なのか?
○生物学が他の学問分野と異なる点:「進化」の有無
○生物を理解するための二つの視点:どのように(至近要因)と、なぜ(究極要因)

第4章 進化はどうして科学と言える?
○生物の進化を説明するダーウィンの進化理論
○進化理論は仮説形成で説明されている
○反証可能性基準を使って、進化理論が科学かどうか確かめよう
○進化理論は科学か? 今なお続く問い

【発展編】
第5章 仮説はどこからやってくる?
○仮説が見つからない!?
○仮説の作り方:帰納・ひらめき・パラダイム

第6章 「適応しているから」という説明でいい?
○生物学で登場する概念、「適応」
○予言の実証を「適応しているから」で済ませてはいけない 
○適応主義の欠点 ①後からそうなった可能性:スパンドレル ②実証の難しさ

第7章 何をどこまで示せば「わかった」と言える?
○生物学者の「わかった」の基準 〜種多様性の例
○種多様性を説明する仮説:孤立するほど生き延びる仮説 vs アリー効果
○しくみがわからないとダメ、じゃない:メタ分析の例
○仮説演繹の予言の真偽を示せば、「わかった」と言える

第8章 実践! 仮説演繹をやってみよう!
○そもそも熱帯林に多様性あり
○その多様性は必然か偶然か:ニッチ論vs中立論
○仮説演繹で熱帯林の謎に挑む!
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