山根京子 著 / 四六判 / 272ページ
ISBN 978-4-8299-7233-5 2020年7月31日発売
定価2,750円(本体2,500円+10%税)
和食で使われる野菜といっても,日本発祥の植物はごくわずか。日本の野生植物からうまれた数少ない食材の一つが,ワサビです。DNA解析を駆使する理系女子が『群書類従』など歴史資料に手を伸ばし,栽培ワサビの起源に迫ります。
はじめに すべてはここから始まった
1. 人類史以前のワサビ
DNAでわかったワサビの来た道
中国・雲南省の旅
残された多くの謎
2. 昔の人は、ワサビをどのように食べていたのだろうか?
室町時代以前
最大のターニングポイント──室町時代
安土桃山時代以降──戦国の世から安定の時代へ
3. ワサビの謎
謎の壱 戦国三英傑はワサビを食べたのだろうか?
謎の弐 徳川家康とワサビの運命的な出会いとは?
謎の参 江戸初期、ワサビはどのように使われた?
謎の肆 「握り寿司にワサビ」が定番になった訳は?
謎の伍 日本全国津々浦々にワサビが定着した理由とは?
謎の陸 昔のワサビはどのような形をしていたのだろう?
謎の漆 栽培ワサビの起源地は?
謎の捌 神宿る山にもう一つの栽培起源地が?
謎の玖 誰も知らない「かちかち山」とは?
謎の什 日本でワサビ食文化が定着したのはなぜ?
最後の謎 どうなる? ワサビの未来
おわりに
追記 ここからはじまるワサビの物語